コロナの猛威は変わりませんが、久しぶりに以下の要領で、イスラーム教養公開講座をZOOM方式で開催します。お誘いあわせの上ご参加ください。日本社会におけるイスラームの今後の在り方を考える重要な機会になります。

日時:3月7日(日)13:30−15:00

ZOOM参加方式:2月下旬に参加招待のメールをお知らせいたします(参加登録不要)。

演題:「宗教学から見た日本的宗教とイスラーム」

概要:神道は古代宗教(共同体主体の宗教で、五穀豊穣などを祈願、生業と儀礼が密接に関わるなど)。日本仏教は先祖崇拝と混在して、日本人が拝む「仏」は先祖であることなど。戦後の日本では宗教教育を行わず、宗教の知識が非常に乏しい。この宗教の知識のなさが、今後ムスリムとの共生に際し、どのような問題を起こすか。どうすればその条件を整えられるかなど。

講師:小田淑子元関西大学教授、大阪外大ペルシア語学科卒。京大大学院(宗教学専)退学。シカゴ大学で宗教学と、ラフマーンの下でクルアーンやシャリーアを学ぶ。帰国後、東大助手、京都女子大を経て、関西大学文学部で宗教学を教え、2018年3月退職。初期はスーフィズム研究だったが、留学後はシャリーアの宗教的意義など、イスラームを宗教学的に研究。イスラームとキリスト教や日本の宗教伝統を比較し、聖典や儀礼、宗教共同体を研究。2003年にトルコに滞在し、イスラーム社会の儀礼や日常生活を体験。トルコとイランの宗教事情を調査した。論文など多数刊行。

それでは以上にて、失礼致します。

担当理事:アミーン水谷