使徒たちのスンナ(フィトラ)について
1巻 P.203-205
アブー・フライラは、預言者から聞いてこう語っている
預言者らのスンナ(フィトラ(注))は次の五つである(もしくは、次の五つがフィトラに近い行為である)
それらは割札すること、陰毛を剃ること、爪を切ること、腋毛を抜くこと、口髭をそろえること である」
(注)フィトラとは本来、性癖、気質、傾向を意味する言葉であるか、宗教的感覚と訳す場合もある。ここでは、使徒らのスンナ(慣行)と同意義に用いられている
アブー・フライラは、アッラーのみ使いから聞いてこう伝えている
フィトラには次の五つがあり、それらは、割礼すること、恥毛を剃ること、口髭を切りそろえること、爪を切ること、腋毛を抜くこと である。
アナスはこう伝えている
期日をきめて口髭を整え、爪を切り、腋毛を抜き、恥毛を剃るよう心掛け、それらを40日以上怠ることのないようにすべきである。
イブン・ウマルによると、預言者はこういわれた
イブン・ウマルは、別の伝承者経路でこう伝えている
預言者は私たちに、口髭をきちんと切りそろえ、顎髭を蓄えるようお命じになった。
イブン・ウマルによると、アッラーのみ使いはこういわれた
「多神教徒らに同調してはならない。
彼らと弁別するためにも口髭をきれいに手入れし、顎髭を伸ばしなさい」
アブー・フライラによると、アッラーのみ使いはこういわれた
「口髭を撃乙、顎髭を伸ばしなさい。拝火教徒(マジュース)らに同調してはならない!」
アーイシャによると、アッラーのみ使いはこういわれた
「次の十種がフィトラ(預言者のスンナ)に相当する行為で、それらは口髭を整えること、顎髭を伸ばすこと、爪楊枝を使うこと、水で鼻孔を洗うこと、爪を切ること、指の関節を洗うこと、腋毛を抜くこと、恥毛を剃ること、陰部を水で清潔にすること である」
このハディースの伝承者の一人ムスアブは「私は十番目を忘れたが、多分、口をゆすぐことであろう」と述べている。
前記と同内容のハディースは、ムスアブ・ビン.シャイバにまっても伝えられるが、それには「『私は十番目を忘れた』と彼の父がいった」と記されている。